「この親さえいなければ…」と毒親デスノートを作り
はやく死んでくれればと
そんなことを考えたことがある人は、決して少なくないはずだ。
家族は本来、温かく支え合う存在のはずなのに、毒親は違う。
彼らは暴言を浴びせ、暴力を振るい、支配する。
子どもの人格を否定し、生きる価値すら奪おうとする。
私もそんな親のもとで育った。自分の心の奥に溜まった怒り、
憎しみ、悲しみ…そのすべてをぶつける為の、「毒親デスノート」を書いた事がある。
これは、ただの恨み言ではない。
過去を整理し、起こった事を記録しておく為の大事なノートだった。
この記事では、毒親への抑えきれない思いをどう向き合い、
どう手放していくかを、私の経験をもとに綴る。
同じように苦しんでいる人が、少しでも救われることを願って。
目次
毒親デスノートとは? 心の傷を言葉にする理由
「毒親デスノート」とは、毒親に対する怒りや悲しみを綴るノートのことだ。
じっさいに死んで欲しいなど、記述してあることも珍しくないと思う。
死んで欲しいと記述するほどだから、
こんな事書いて正常じゃないと思ってしまう人が、
ネットで検索している事と思うけど
わたしは、存在することが当然だと思っている理由がある。
それは、交通事故・飲酒運転などで被害者が、加害者に死んで欲しいと
ネットで告発する時代になっていることと同意だと考えているからだ。
故意な犯罪を許さないこと。その為に、デスノートを書く事は必要な手段だと考えている。
これは、毒親問題に悩んだ幼少期ではなく、おとなになってからの話だけど。
私が毒親デスノートを書き始めたのは、心の中のモヤモヤを整理するためだった。
そして、いまも、こうして毒親デスノートを書き、
役に立つ記事を増やす事で、じぶんとの安定を図っている。
書いて残す。単純なことだけど、シンプルな事が、毒親問題解決には、とても大事だ。
毒親に育てられた子どもは、親にされた仕打ちを心の奥に閉じ込めてしまうことが多い。
じっさい、わたしも当時おなじで、なかなか、外に出す事が出来なかった。
なぜか?誰にも理解されないと思っているからだ。
しかし、言葉にすることで、
少しずつ「これは私のせいではなかった」と認識できるようになった。
親の言葉に縛られていた自分を解放するための第一歩だった。
だから、毒親デスノートは大事だ。
毒親が子どもに与える影響|私が受けた精神的ダメージ
毒親の言動は、子どもに深刻な影響を与える。
おとなになっても、改善されない事が多いので、精神的に離れる事はとても、大事だ。
① 人格否定と自己肯定感の喪失
両親ともに言われた「お前なんか生まれてこなければよかった」
「何をやってもお前はダメだ、馬鹿だ」特に母親に言われた。
こんな言葉を浴びせられると、自分に価値があると思えなくなる。
② お金を奪われるなど恐怖による支配
怒鳴られる、暴力を振られる、殴られる、部屋をぐちゃぐちゃに荒らされる、
お金を奪われる、お金を奪おうとする、…などなど
いつ怒りの矛先が向くかわからない環境で育つと、常に怯えながら生きることになる。
③ 親からの呪縛
「お前は私がいなければ生きていけない」的な、
お前は、わたしの元を離れてはいけないなどのことばを
言われ続けると、本当にその通りだと思い込んでしまう。
私もこの呪縛に長年苦しめられた。
毒親デスノートの書き方|心の傷を癒すために
私は、次のような手順でデスノートを書き続けた。
① 毒親に言われたこと・されたことを記録する
感情を抑えずに書く。
「こんなことを言われた」「こういう態度を取られた」など
じっさいに遭ったことを主観で書き残しておくことは大事で
あとになって、そんなことしてないと論を翻されないように
残しておく事が大事だった。
わたしは、当時、毒親というワードや対策方法がない事で
貴重な資料を失ってしまい、年々削がれる記憶を保持する為に
ブログに書き残している。
② その時に感じた感情を書く
「悔しかった」「悲しかった」「怖かった」
じぶんが感じたこと、体感した事が、事実だ。
そう感じたのであれば、それが正しいし、正解。
そのことを知るまでに、長く時間がかかったし、
身につけるのにも時間がかかったから、
他人とのコミュニケーションを忘れない事は大事だ。
③ もし自分が友達だったら、何と言ってあげるか書く
当時のわたしは出来なかった手法として、
他人だったら、どういうかを考え続けることは大事だ。
「それはおかしい」「お前は悪くない」
これを繰り返すうちに、自分を責める気持ちが少しずつ軽くなった。
今すぐできる!毒親の呪縛から抜け出すための3つの行動
① 親の言葉を疑う
子どもの頃から、親は絶対という家庭環境で育ってしまうと、
親のことばを疑う事が難しい。
親が言っている事を理解しなければと思ってしまう事で、なかなか、疑うことが難しい。
「お前はダメな人間」→
本当にそうか? 疑っていこう。毒親の言葉は、ただの洗脳にすぎない。
親以外の人は、親みたいな扱いをしないのに、
肝心な親だけが、不平等に扱うというのが、わたしのパターンだったのだけど
理解が難しく、切った方が良い人間関係がある事を学ぶのには、時間がかかった。
② 物理的に距離を取る
離れることで、精神的にも自由になれる。と言われているけれど、
じっさいには、離れても、完全に絶縁しなければ、
連絡先があることで、精神的な、距離感が離れることがない。
親に直接言って、話をしないまでやり切ることが、とても大事な工程だ。
③ 信頼できる人に相談する
友人、カウンセラー、支援団体… 一人で抱え込まないことが大事。
信頼できる人に相談する事も、難しいと思う。
近い経験がないと理解が得られない事で、
なかなか、話すことにならないと思うからだ。
カウンセラーは、わたしの場合、役に立たなかった。
言ってもドン引きされるだけで、役に立たないという経験があるので
必ず、カウンセラーを頼ることが正解だとは思わない。
まとめ|あなたは自由になれる
毒親に育てられると、心に深い傷を負う。
だが、その傷を言葉にすることで、少しずつ前に進める。
毒親デスノートは、ただの恨みを書きなぐるものではない。
過去を整理し、自分を取り戻すための道しるべだ。
あなたは、毒親の言葉で価値を決められる存在ではない。
あなたは、あなたの人生を生きていい。
その一歩を踏み出すために、まずは「書くこと」から始めてみてほしい。