機能不全家庭・毒親

毒親に『死ね』と言われた私が生き延びた理由|絶望の中で見つけた生きる術

「お前なんか生きてる価値がない」「死にたいなら、死ねば良い」
母の叫び声が耳にこびりついて離れない。
私は、ただ、そこにいるだけで否定される存在だった。

「死ね」
そう言われた瞬間、身体の内側から怒りで煮えくり渡っていた。
「じゃあ、好き勝手して産むなよ。」と思っていた。

この世に生まれたことが、そんなに罪なのか。
私が息をすることすら、そんなに許されないことなのか。

親に「死ね」と言われた。
その一言が、私の心を壊した。
でも、私はそれでも生き延びた。


なぜ? どうやって?
そして、いま毒親から逃げようとしているあなたに、いますぐできることを伝えたい。

毒親に「死ね」と言われた理由|なぜ親は子を否定するのか?

私が母から「死ね」と明確に言われた事が何回かある。


幼いころ、母と私は、依存関係で、仲が良かったのに。
男兄弟が出来ると母の態度は硬化するように変わっていった。

母はわたしの、存在そのものを否定し続けた。
何か失敗したわけでもない。ただ、そこにいるだけで拒絶され、罵倒された。

私が存在することが、母にとって「許せない」ことに変わった。


なぜなら、母は自分の人生がうまくいかないことを、すべて私のせいにしていたから。
「お前がいるせいで私は不幸になった」
「お前さえいなければ、もっと自由だった」

母にとって、私はただの「不幸の象徴」だったのだ。

 

毒親の暴言が与える影響|「生きる意味」を失った私の体験

母に言われようのない、身に覚えのない暴言を言われる度に
だんだん、その言葉を浴び続けるうちに、私は自分を責めるようになった。

「私が生まれたのが悪かったのか」
「なぜ、そこまで拒絶するなら、子どもを産んだのか」

生きる意味を見失うこともあったし、自分の存在価値がよくわからなくなった。
夜、布団にくるまって、「もし明日、目が覚めなかったらいいのに」と何度も願った。
朝が来るたびに、また母に虐待されるのかと思うと、胸が苦しくなった。

それでも、私は生きている。
なぜか? どうして、私は絶望の中で生き延びることができたのか。

絶望から抜け出す方法|私が生き延びた3つのステップ

① 毒親の言葉を「嘘」だと見抜く

母は、私に「死ね」と言った。
でも、それは「本当」だったのか?

いいや、それは母自身の歪んだ感情だった。
私が悪いのではないことに気づく事が、とても大事だった。
ただ、母が自分のストレスをぶつける相手として、私を選んだだけ。

そのことが、いじめをしないわたしにとっては、とても辛いものだった。
家族がいじめや虐待をすることが、愚かで耐え難かった。

「お前のせいで不幸になった」
「お前がいなければよかった」
これらの言葉は、すべて母の問題で
わたしのせいじゃない。

私は、それを教えてもらった時、少しだけ呼吸が楽になった。

② 毒親と精神的にも、物理的にも距離を取る

どれだけ言葉で傷つけられても、そこに居続けては傷は深くなるだけだ。
私は少しずつ母から距離を取り、できるだけ関わらないようにした。

  • 母と会話を最低限にした
  • できるだけ外で時間を過ごした
  • 経済的な自立を計画し、逃げる準備をした
    具体的に、国家資格を取るように努力したけれど
    国家資格は取れたものの、一人暮らしに失敗した。
    不眠で、まともに仕事ができなくなった為だ。

そういう可能性もあるから、毒親と離れることは
容易ではないことを理解した方が良い。

精神的に距離を取らない事には、

③ 「虐待だと認識する術」を持つ

母の言葉に支配されていた頃の私は、「虐待だと認識する術」がなかった。
ネットでいろんな人が毒親について騒ぎ始めてから、
初めて、じぶんの家も虐待があった事を認識する事が出来るようになった。

  • こんなことが当たり前だった。人に言えないような事は虐待だと認識する事が大事。
  • じぶん自身にも嫌われる要因、発達障害などがないか、確認する
  • 毒親以外の世界に目を向け、毒親と距離を取る

私は、自分の世界を広げることで、母の言葉から少しずつ解放されていった。

今すぐできる対策|毒親の呪いから抜け出すために

今、あなたが「死ね」と言われて苦しんでいるなら、すぐにやるべきことがある。

毒親の言葉を信じない
自分が悪いと思わない(いちばん大事)
毒親との精神的な距離をできるだけ取る
✅ 親以外の生きる理由を見つける努力をする
「自分は生きていていい」と何度でも言い聞かせる(死んだ方が良い人を見失わない)

毒親の言葉は呪いだ。
でも、その呪いは「絶対」ではない。
あなたが、それを「嘘」だと見抜いた瞬間、呪いは消え始める。

私もそうだった。
あの頃、母の言葉を信じていたら、私はここにいなかった。
でも、私は生き延びた。

だから、あなたも、きっと生き延びられる。
絶望の中で、少しでも光を見つけてほしい。
あなたの人生は、親のものではなく、あなたのものだから。

まとめ

「死ね」という言葉は、母の鬱憤を晴らすための刃だった。
 その言葉を浴び続けた私は、自分自身を責め続け、光のない世界に閉じ込められた。
どその呪縛を解くために、母から離れ、心の傷を認め、少しずつ自分を取り戻した。

あなたの人生は、毒親の言葉に支配されるものじゃない。
あなたは、あなたの人生を生きる必要がある。
ありふれた当たり前を形にする必要があるのだ。

「お前なんか生きる価値がない」
――そう言われても、それは、真実ではない。親がすべてだと思わないで欲しい。

本当は、あなたは価値のある存在で、幸せになる権利がある。
今は信じられなくても、いつかそのことに気づける日が来る。
そのために、まずは「自分を責めること」をやめてみてほしい。