母親が精神的におかしいと感じたとき、あなたはどうする?
親との関係は、本来なら安心感をもたらすものであってほしいものです。
しかし、中には「母親の言動が明らかにおかしい」と感じて悩む人もいます。
私自身、30代になるまで母親の異常な振る舞いに気づかず、
心身をすり減らしてきました。
今回は実体験をもとに、母親が精神的におかしいと感じたときに
取るべき行動や心構えについて、現実的な対処法をお伝えします。
なぜ母親が「おかしい」と感じてしまうのか?その根本原因とは
母親が精神的におかしいと感じる理由には、いくつかの典型的なパターンがあります。
私たちが「母親の言動、何かおかしい…」と感じるのには、はっきりとした共通点があります。
次のような行動が繰り返されると、精神的に大きなストレスを受けるのも無理はありません。
・感情の起伏が激しく、突然怒り出す
ちょっとした言い間違いや意見の違いで激しく怒鳴る。
怒りのスイッチがどこにあるのかわからず、常に顔色をうかがうようになってしまいます。
まるで地雷の上を歩くような感覚で生活するのは、心が消耗します。
・自分の話を全く聞いてくれない
会話が成り立たず、話を遮ったりすり替えたりする。
子ども側の気持ちや意見を認めようとせず、すぐに「そんなのは甘え」「私の若い頃はもっと大変だった」と話をすり替える。
共感も理解もなく、一方的に押しつけるような態度が続くと、心が閉ざされていきます。
・過干渉で、何歳になっても支配しようとする
進路、交友関係、結婚、住む場所にまで口を出す。
子どもが大人になっても「あなたのため」と言いながら、実際は自分の不安やコントロール欲を満たすために干渉してくるケースです。
一見すると心配しているようでいて、その実、本人の安心のために相手を操ろうとしていることがあります。
・嘘をついて周囲をコントロールしようとする
第三者に「子どもが冷たい」「育て方を間違えたのかも」と被害者ぶったり、事実をねじ曲げて話すことも。
外面が良い場合は特に、周囲に味方がいないように感じて孤立しやすくなります。
その結果、自分の感覚を信じられなくなり、どんどん精神的に追い詰められることもあります。
・過去の話を何度も蒸し返して罪悪感を植え付ける
「あなたのせいで私は苦労した」「あの時、私がどれだけ辛かったかわかる?」など、子どものせいにして過去を何度も持ち出します。
こうした言動は、相手に罪悪感を抱かせ、自分の思い通りに動かすための常套手段です。
このような行動は、日常的に繰り返されることで、子ども側が「自分がおかしいのかもしれない」と思い込みやすくなります。
でも、冷静に見れば、これは「支配」と「コントロール」の構造です。
自分を守るためには、まずこの異常な状態に「おかしい」と気づくことが第一歩です。
これらは一見「性格の問題」に見えるかもしれませんが、
実際には心の病気や人格障害、あるいは過去のトラウマが関係していることもあります。
「母親の異常性」は病気なのか?それとも性格なのか?
精神的におかしい母親の中には、医師によって診断されていないまま、
何年も家族に負担をかけているケースがあります。
例えば、境界性パーソナリティ障害や自己愛性パーソナリティ障害などは、
家族との関係に強い影響を及ぼします。
ただし、診断がない以上「病気」と断定することはできず、
家族の側で「これは普通じゃない」と気づくしかないのが現実です。
私も長い間、「母の性格がきついだけ」と思っていました。
でも、それが精神的な異常であると気づいたとき、
初めて自分を守る必要があると感じました。
どうやって精神的に自立すればいい?現実的な3つのステップ
母親の言動に苦しんでいるとき、まず大切なのは「心の距離を置くこと」です。
以下の3つのステップが、私の助けになりました。
自分の感情に気づく練習をする
感情を押し殺す癖がある人は、まず「怒り」「悲しみ」「違和感」に正直になることが必要です。母親の言動を記録する
冷静に状況を見るために、日記やメモアプリで「今日の母の言動」を記録してみましょう。
あとから読み返すと、自分がどれだけ我慢していたかが見えてきます。第三者とつながる
信頼できる友人や、カウンセラー、同じ悩みを持つ人のコミュニティなどとつながることで、「ひとりじゃない」と実感できます。
いますぐできる!母親との関係を改善するための小さな一歩
関係が限界に来ていても、いきなり絶縁するのはハードルが高いかもしれません。
いますぐできることから始めることが、長期的な改善につながります。
LINEや電話の頻度を減らす
予定を曖昧にして距離を取る
話をすり替えられたときは反応しない
「NO」と言う練習を小さく始める
「親に反発するなんて…」という罪悪感が湧くかもしれませんが、
それは長年の刷り込みです。あなたが苦しみ続ける必要はありません。
実体験から学んだ「母親との関係を断ち切る勇気」とその後の人生
私が完全に母親と距離を置いたのは、30代になってからでした。
刃物を向けられたことをきっかけに、
同じ家にいても会話を一切せず、精神的な自立を徹底しました。
それによって、初めて自分の人生を取り戻した感覚がありました。
家庭内別居という形で生活を整え、今では穏やかな日々を送っています。
母親の異常な言動を我慢し続けることは、自分の尊厳を削ること。
勇気を出して行動すれば、人生は必ず変わります。
【まとめ】母親の異常さに気づいたあなたへ伝えたいこと
母親の言動に違和感を覚えたら、それは「直感」という名のSOS
精神的におかしい母親は、家庭内に深刻なダメージを与えることがある
自分を守ることは、決してわがままではない
小さな行動の積み重ねが、未来を変えていく
自立は孤独ではなく「自由」への第一歩
どうか、自分の人生を最優先にしてください。
母親との関係はあなたの価値を決めるものではありません。