【ネタバレ】ゆきてかへらぬ映画レビュー
映画「ゆきてかへらぬ」は、実在した女優・長谷川泰子と詩人・中原中也、
文芸評論家・小林秀雄の三角関係を基にしています。
を現代版で、広瀬すず、きどたいせい、岡田将生が描いた恋愛映画。
結末的には、きどたいせい演じる中原が、病に陥って、
泰子が独立したおんなとして、やっていけている話で
恋愛って、複雑なんだなと感じた。
好きなのに、生活の事を除外してもうまくいかない。
それが、しんしんと伝わる映画だった。
わたしは、リケジョだったので、文系同士がわかるような
詩のやりとりはまったく分からなかったけど、
それが分かれば、もっと面白かったのかなと思う。
暇な時の遊びが、花札だったり、
けん玉だったり、歌だったりした事が、時代を感じて、
昔も、はやりの歌とかあったのかなぁと感じさせた。
血を吐くほどの病人をそのまま、休ませずに
帰してしまうほど、
生き方に不器用な泰子が、女優としてはうまくいく。
男がいる方が、人として、なにか破綻した生活になっていく。
そんな生き方が、わたしとも被るところがあって、
人として、興味深い人だった。
結果的に、男の方が、好きな女のことを忘れられない
ストーリーだった事が、面白かったけど
天才だからと言って、
なんでも手に入れられる訳じゃない事が
露呈した映画だった。