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FX・仮想通貨

FXの単位pips(ピップス)とは?1pipsはいくら?計算の仕方も紹介

Twitterなどで「10pips取れた」などと投稿している人を見たことがありませんか?

あれは、どれくらいの利益が取れたことを表しているのしょうか。
10円?…いや、100円?…それとも1000円?
pipsという言葉に慣れていないと、意外と分からないですよね。

今回の記事では、pipsについて細かく解説していきます。

pips(ピップス)とは

pipsとは、FX取引における通貨価格の最小の単位のことです。

この「最小」の単位という言い回しが、かなりpipsの理解を妨げるので、
最初は「全通貨に共通で使える単位」とでも考えておいてください。

FXの世界では、「円」という単位ですべてを扱うことができません。なぜなら、USD(米ドル)やEUR(ユーロ)などの日本円以外の通貨を扱うからです。

1ドル = ○○円、1ユーロ = ○○円 というのは理解しやすいと思いますが、じゃあ 1ドルは何ユーロ?と聞かれたら計算しないといけませんよね。

こういうごちゃごちゃをなくすために、共通の単位として、ひとまずpipsを使っていると考えてください。

通貨ペアのレートからpipsを簡単に見つける方法

基本的に、通貨ペアのレートの上から5番目の部分を1pipsの区切りとして扱います。

例えば、日本円と米ドルの「ドル円」と言われる通貨ペアの場合

109.088 → 109.098

という風に値が変わったとすると、「1pips上がった」と表現します。

他の通貨ペアの時も大体同様で

1.10033 → 1.10013

となったら、「2pips下がった」と表現します。

【pipsの原則】円関係は小数第2位、米ドル関係は小数第4位を示す

一応、このようなルールになっています。ただ、実際には細かく覚えなくても、通貨ペアのレートの5番目、もしくは下から2番目の数字程度に覚えれば大丈夫です。

小数に惑わされずに、下から2番目の数が1増えたら「1pips増えた」。1減ったら「1pips減った」みたいに理解すれば大丈夫です。

1pipsはいくら?

初心者の場合、ほとんどこの「1pipsって結局いくらなの?」という質問で躓くと思います。

日本円で言うのであれば、1pips = 1銭 = 0.01円 です。

でも、Twitterなどでは、「よっしゃ、30pips取れた」みたいに言ってる人がいますよね。彼の利益は0.3円なのでしょうか…

ややこしい原因は取引量(lot)と掛け算されるから

実は、このpipsの解釈にはややこしい部分があり、
実際の利益は「取引量(lot)」と掛け算で考える必要があります。

1lotは、10万通貨分を指します。

例えば、1lotの取引量で30pips取れたとすると、
10万(1lot) x 0.3円(30pips) = 30000円 が利益になります。

これが、pipsの理解を妨げてくる原因です。
pips自体は小さな単位ですが、lotと掛け合わされるので、大きな数字に見えるのです。

取引の最小lot数は0.01のところが多い

FXを始めたばかりの方の場合、一番小さな取引量でトレードをしますよね。
その時はだいたい0.01lotだと思います。

この場合、1pipsは何円に相当するのでしょうか。

1000(0.01lot分) x 0.01円(1pips) = 10円

つまり、1pipsの上昇下降は、10円分の上昇下降を意味します。

他の通貨でも同様になるので、
結局の所、レートの下から2番目を見れば大体目処がつくんです。

FXの通貨ペアのレートに書いてある一番下の位は0.1pipsに当たることが多いです。
このpipsという単位をもとにして、FXではトレードを行います。

通貨ペアとpipsの具体例

このpipsのような、業界の共通言語は覚えてなれておいたほうが勉強もスムーズにできるので、具体例とともに頭を慣れさせましょう。

例えばUSD(米ドル)とJPY(日本円)の通貨ペア(USD/JPY)で

USD/JPYが 109.170 → 109.169

と変動したとすると「0.1pips下がった」ということになります。

他の通貨ペアの場合で、EUR(ユーロ)とUSD(米ドル)のEUR/USDだとして

EUR/USD 1.10167 → 1.10169

の場合は0.2pips上がったのように表現できます。

FXでのpipsのまとめ

FXでは、わからない用語の説明の中にさらにわからない用語が出てきて、なかなか勉強を始めたばかりの人にはとっつきにくいですよね。

pipsなどの言葉は、ほとんどの説明で出てくる超重要な用語なので、ぜひ覚えておきましょう!