FXのMAMは違法なのでしょうか?
SNSやブログなどで、
「MAMは違法」「MAMは詐欺」などと記載されていますが、
じっさいは、どうなのでしょう?
私のブログでも紹介してしまっているので、
もしかしたら、私も”危険”なのかもしれません(笑)
そんな「MAMを利用して稼ぐことは違法なのかどうか?」について、
この記事で解説していきます。
MAM(マム)・PAMM(パム)とは
2016年あたりから、FXでMAMやPAMMといった仕組みが出てきて、
徐々に利用したことがある人も増えているようです。
MAMは、こちらの
「【FX】MAM(マム)とPAMM(パム)について徹底解説!自動売買とMAMどっちがおすすめ?」の記事でも書きましたが、
プロのトレーダーが自分の代わりに運用してくれる仕組みのことです。
MAMは、簡単に言えば、自動売買ですね。
システムなどを入れる手間が一切ないのと、お金は自分の口座で管理できる点が特徴です。
細かいMAMの仕組みについては、上の記事に任せるとして、
この記事ではMAMの違法性について触れていきます。
MAM・PAMMは違法?
それでは、MAMやPAMMは違法なのでしょうか?
実際に検索してみると、
「詐欺にあった」などの情報があったり「違法」などと記載されていたりします。
金融系の情報は詐欺が横行しているのでMAMに限らず、
こういう「詐欺にあった」的な意見はよく出てきます。
投資系の情報において、何が「詐欺」になる?
投資系の情報では「詐欺」というワードがよく使われる
(この記事でも使っています)ので、
まず「何が詐欺にあたるのか」の認識を合わせるのが大事です。
例えば、「誰かがおすすめしてたから投資したのに増えなかった!詐欺だ!」
というコメントは、詐欺ではないものの可能性が高いです。
それは、『シンプルに運用が下手だっただけ』です。
騙そうとして騙したわけではなく、普通に負けただけです。
投資信託でマイナスが出るようなものですね。
一方で、「『月利30%は確実』と絶対稼げる的な文言が書いてあったのに、
マイナスの月や5%もいかない月ばかり」というのは詐欺です。
『月利30%は確実』と運用成績に乖離があるからです。
負ければ何かと「詐欺!違法!」という人が結構いるので、
自分自身で情報を判別できるようにするのが大事です。
MAM・PAMMという仕組み自体は違法ではない
まず、MAMやPAMMといった仕組み自体は違法ではないです。
海外FX会社がGOサインを出さないと、
そもそも成り立たない仕組み(海外FX会社内でのシステムが必要になる)なので
当たり前ですよね。
ただ、それでもMAMやPAMMは違法になる可能性はあります。
これは、資格の問題です。
医者の資格などでも、「医者が治療をすることは禁止ではない」ですが、
「医者ではない人が治療をすることは禁止」ですよね。
MAMやPAMMが違法になる事例も同じです。
運営・トレーダー側に問題があることが多い
つまり、MAMやPAMMが違法になるのは、運営やトレーダー側の問題です。
利用しているユーザー側がMAMを利用することで、
違法扱いされることは基本ありません。
MAMは基本的に「同意書」の対応をさせされる
(ポジション発注が連携される許可用)と思いますので、
そこに運営の社名なども記載されていると思います。
(運営はFX会社とイコールではありません)
昔は同意書などもなかったですが、
最近は同意書にサインをしないとMAM運用ができないようになっています。
なので、ユーザー側が「勝手に運用されて負けた!違法だ!」というのも
見当違いな意見になりつつあります。同意した上で運用しているはずですからね。
ちなみに、『MAMやPAMMが違法になるのは、
運営やトレーダー側の問題』と記載しましたが、
これは投資助言業や投資運用業の資格に抵触するからです。
そのような取り決めのない国に会社が置かれていると、違法にならない可能性もあります。
実情を言うと、MAMの運営会社は、海外に置かれている可能性が高いです。
個人事業トレーダーが運営になっていることはほとんどなく、
タックスヘイブンの会社などがほとんどになっていると思います。
そうなると国の法律の問題で違法にならないこともありますし、
違法だったとしても海外で裁判をすることになります。
正直、なかなか骨が折れますね。。。
各国の法律まで詳しいわけではないですし、
私自身が法律の専門家ではないので、
どうしても違法性を証明したい場合は、弁護士に依頼して確認してください。
有料のものは完全NGの可能性が非常に高い
MAMやPAMMの仕組み自体は違法ではないと記載しましたが、
中には「MAM運用をする際にお金を支払う必要がある」ものがあります。
これは、基本的に違法ですね。
大体の場合、支払をする先は
日本の法人(個人事業主、会社)だと思うのですが、
投資の助言でお金をもらった時点で投資助言業が適用されます。
つまり、その支払先の日本の法人は
投資助言業の影響をうけることになり、資格がないと違法になります。
MAMが利用できるFX会社
MAM自体はきちんと選んで取り組めば、
トレード内訳もみれる良い仕組みだと思うので、有効活用していきたいものです。
おすすめは、最初から一気に資金を入れるのではなく、
少額(5万とか)から初めて、運用成績を元にして増額していく方法です。
資金的に厳しければ3万とかでもいいですが、
あまり金額が低いと入金手数料がかかる会社があるので注意です。
現時点で私が確認できているMAM運用ができるFX会社はこちらです。
- GEMFOREX(ゲムフォレックス)
- Bigboss(ビッグボス)
- TitanFX(タイタンFX)
- FXDD
このうち、私が実際に運用しているのは
「GEMFOREX(ゲムフォレックス)」と「Bigboss(ビッグボス)」のMAMです。
それぞれのFX会社の中でも複数のMAMがあります。
正直な運用成績でいうと、
利率の低い、GEMFOREXの方は固く・長くプラスになるといった感じで、
利率の高い、Bigbossの方は最初は好調でしたが
今はマイナスが膨らみがちです。
(そのため、サイト内でも今は紹介していません)
MAMなどの情報は、頻繁に入ってくるので、いいものがあれば紹介します。
MAMは海外FX会社でしか利用できない
「国内のFX会社でMAMって使えないのかなー」と思った方がいるかも知れませんが、
使えません。
MAMは海外FX会社でしか提供されていません。
MAM運用の注意点
お試し程度にMAMを使ってみようという方もいるかも知れませんが、注意点があります。
ちなみに、本来であればすべて紹介時に説明され、
同意書にも記載があるのですが、読み飛ばす人が大量にいるので
まとめて解説しておきます。
- すべてのポジションを決済しないと出金できない
- サーバー落ち・約定拒否
- 運用報酬でマイナス
詳しくは「【FX】MAM(マム)とPAMM(パム)について徹底解説!自動売買とMAMどっちがおすすめ?」の記事を参照してください。
MAMでは、すべてのポジションを決済した状態でないと出金できません。
決済は、手動で自分の口座内でできる場合と、
運営に連絡して一括でしてもらう方法があります。
サーバー落ちや約定拒否はMAMだけの問題ではないですが、
MAMの場合は何人もの口座が紐付いている関係で
非常に多くの取引量が1回で行われるので、約定拒否などに合う可能性があります。
MAMの中には、運用報酬として運用の出た利益から
トレーダーへの報酬が発生するものがあります。
この運用報酬を払ったら、
結果的にマイナスになってしまったという事例もあるので、
運用開始する前にしっかり確認しましょう。
MAMの違法性のまとめ
まず、MAMやPAMMの仕組み自体は違法ではないことは
理解していただけましたでしょうか?
その上で、MAMやPAMMが「詐欺だ」「違法だ」と言われやすいのは、
運営側が資格がなくてNGな場合や、シンプルに負けているからという可能性が高いです。
SNSやいろんな方のブログ(私のブログも)、
MAMの運用成績を出して「これがおすすめ!」と言っていますが、
表示しているデータだけであれば捏造なんていくらでもできます。
実際に、自分で少額入れてみて、
運用状況を直接確認するのが一番早いでしょう。
少額であれば、詐欺に巻き込まれるリスクもかなり減るはずです。
私も、かれこれいろんな投資先に投資してきて、
基本紹介文などを信頼せずに
自分で投資して運用状況を見ることの大事さを実感しています。
トラブル後に「詐欺だ!」と騒ぐのではなく、
トラブルを避けられるような投資方法を選んでいきたいですね。
追記
投資に関して、
なんでもかんでも「詐欺だ!違法だ」という人が結構いますよね。
負けている場合にそう言いたくなる気持ちは分かるのですが…
基本的に、投資は利益が出る時期と、損が出る時期、両方あるので
負ける時期があることは、確率論の問題でもあります。
そういう方たちは、仮に自分で裁量トレードをして負けたとしても、
「これはFX会社が悪さをしているからだ!」という結論になるみたいです。
いろんな人がいるんだな。と痛感させられます。。。